ONE DAY 1日密着ANDO HIROHIKO
安藤 博彦 [ 教授(特任) ]
DOCTOR PROFILE
循環器内科
教授(特任)
インタビュアーY氏が、安藤先生の1日に密着!
家庭での横顔から現場での真摯な表情、
医療への情熱と循環器内科チームの核心に迫ります。
Chapter #01
8:00 a.m. 出勤
- 安藤
- おはようございます。
- Y氏
- だいたいいつもこのぐらいの時間に出勤ですか?
- 安藤
- はい、月木金だけですけど。あとは外勤なので。
- Y氏
- 先生は朝は強い方ですか?
- 安藤
- 朝は…弱いっす(笑)
でも夜型でもないです。9時ぐらいには寝るので、けっこう寝ていますね(笑)
- Y氏
- ええっ!夜9時!
- 安藤
- ええ。子供(息子)が一緒に寝たがるんで。
何気ない朝の会話にも、
家族思いの横顔がちらほら。
誰にもあたたかいまなざしが、
安藤先生の魅力でもある。
Chapter #02
9:30 a.m. カテーテル手術
- Y氏
- オペは好きですか?
- 安藤
- 本当は自分でどんどん手技もしたいですね。でもそれだと後輩のチャンスを奪っちゃうので…。
- Y氏
- 若手が場数を踏めるよう、譲っているわけですね。
- 安藤
- ええ。僕も若い頃は天野先生から数多のチャンスをもらっていたので。
医師の数が比較的多い大学病院。
若手医師の手技経験を
できるだけ増やすために、
先輩医師たちはそうやって機会を
創出してあげていることに感心した。
Chapter #03
11:00 pm 心筋梗塞予防プロジェクト打ち合わせ(長久手市役所)
- Y氏
- 「若年性心筋梗塞」に関する院外活動のきっかけになったのは?
- 安藤
- まだ駆け出しの頃、若い男性が心肺停止状態で運ばれてきたのですが、カテーテル治療の甲斐なく亡くなってしまって…。家族の悲しみを目の当たりにして、相当なショックを受けたことです。
「若い人が突然なくなることの悲劇」を
経験し、深く心を痛めたという
安藤先生。
「若年性心筋梗塞への取り組みは
使命だと思った」という言葉に、
ぐっと熱いものがこみ上げた。
Chapter #04
14:00 p.m. 講義〜カテーテル研修?
- Y氏
- 医療機器の講習ですか?
- 安藤
- はい。急性時に若手の医師しかいないなど、手技ができない状況も起こりうるので、緊急対応用の補助装置の実習も欠かせません。
試験でいくら良い成績でも、
実際の判断や処置に活かせなくては
現場戦力にはならない。
ひとつひとつ親身で丁寧な指導に、
研修医たちも真剣に向き合う様子が
伝わってくる。
Chapter #05
16:00 p.m. 医局にて
- Y氏
- 「医局の方針に逆らうと出世できなくなる」というイメージってあるじゃないですか。
- 安藤
- 古いままのところもありますね。ただ、それでは誰も幸せにはならないし、そうした環境を変えていきたい!という潮流が循環器内科にはあるんです。
人の生死と向き合う、
緊張感と責任感の
大きい仕事だからこそ。
それぞれがエキスパートとして
“個々力”を活かし、
適材適所でサポートし合う“文化”が
織り上げられていく。
安藤先生の穏やかなまなざしには、
「はぐくむ」という慈愛が
満ち満ちていた。
ADHESIVE
MEMO
Y氏の密着メモ
人の生死と向き合う、
緊張感と責任感の大きい仕事。
だからこそ、
個々がエキスパートとして力を発揮し、
適材適所でサポートし合える環境は心強く、
成長にもつながっていく。
安藤先生の穏やかなまなざしには、
「はぐくむ」という慈愛が満ち満ちていた。